ホームページは作っておしまいではなく継続的に管理していく必要があります。
それなのに、ホームページの初期導入費の安さだけに飛びついて、後から費用が積み上がっていき話と違うじゃないかとがっかりしてしまわないように、ホームページのメンテナンスのことで知っておきたいことを紹介します。
この記事をお読みいただくことで、ホームページ公開後にどのような管理作業が必要になるのか、維持管理コストを下げるためにできることがわかります。ぜひ最後までお読みください。
1. ホームページの保守はなぜ必要か?
ホームページの保守とは、いつでもホームページが正しい情報を届けられるように最適な状態に保つことだと思いますが、どうして保守が必要になるのでしょうか?
ホームページが保守されていなかった場合を考えるとよくわかります。
たとえば、新規で取引先のことを調べようと検索エンジンで会社名を入れて検索したとき、ホームページで「404エラー」と表示されて見えなかったとしたらどうでしょうか。
他にも、ホームページはあるけれど、書かれている内容が古すぎたり、スマホ対応していなくて字が小さく表示され読めなかったり…。
こういった話は極端なケースではありません。残念ながらよく見かけるケースです。
10年前に作ってそのままにしてあるホームページを指して、「自社にはちゃんとしたホームページがある」と考えられていることが多々あります。
ホームページを閲覧する人が、自分が欲したときに、欲した情報をわかりやすく得られるようにすること。そして、自社のことや商品を正しく情報発信して信用力を高めるなどの目的を達すること。これこそが、ホームページを保守する理由だと思います。
2. ホームページの維持管理は何をするのか?
ホームページの維持管理といっても、その意味することは様々であり、これが初めての人にとってわかりにくく感じさせるものだと思います。
ホームページをネットでネットで公開するには、サーバーからコンテンツを配信しなければなりません。そのため維持管理の対象となる作業も、サーバーに関するもの、コンテンツに関するものと分けて考えることができます。
<サーバーに関する維持管理>
・サーバーの障害時の復旧や不正アクセスの監視などのセキュリティ対策
・サーバーが機能するようにする対応(PHPのバージョン変更への対応など)
・データのバックアップ
制作会社側でサーバーを構築しているケースでは制作会社側でサーバーに関する対応を行います。また、レンタルサーバーを利用される場合は、レンタルサーバー側で管理機能を提供していますので、ホームページ制作を発注する側にとって何か管理作業が発生するものではありません。
<コンテンツに関する維持管理>
■WordPressの場合
・WordPressアップデート(自動または手動)
・プラグインのアップデート
・アップデート時の不具合対応
・バックアップ/リストア設定
・記事コンテンツの追加や修正対応(自身で実施、または業者に代行依頼)
WordPressを利用する場合は、プログラムのアップデートの作業があります。WordPressの管理画面の操作は、使い方を慣れれば難しいものではありませんが、初めての方にとっては何度か触れて使い方を覚えていけば、簡単な記事コンテンツの追加・修正は自身で行えるようになると思います。
■有償CMSの場合(Jimdo、Wix、Shopifyなど)
・記事コンテンツの追加や修正対応(自身で実施することが多い)
有償CMSであれば、WordPressのようなプログラムのアップデート対応は不要になります。また、プログラミング、HTML/CSSなどWebデザインの知識がなくとも直感的に使えるインターフェースとなっています。その反面、選べるデザインの幅に制約があったり、費用が割高になるなどのデメリットもあります。
3. 維持管理にかかる費用
サーバー費
ブラウザにURLを入力してネット上でホームページを見られるようにするには、Webサーバーから配信する必要があります(さらに、Googleなどの検索でホームページをヒットさせるには、インデックス化といってGoogle等の検索エンジンのデータベースへの登録が必要になります)。
Webサーバーを利用するための費用となりますが、長期・自動更新契約にすると特典がついたりレンタルサーバー会社があります。特にロリポップやエックスサーバーは、低価格、高速であって、独自ドメイン取得の特典が付くケースがあり、おすすめです。
ドメイン費
ホームページのURLやメールアドレスに使用されるものです。きらくにコンサルティングの場合、「kirakuni-consulting.com」がドメインです。社名や商品にちなむドメインを取得することでブランドの一貫性を保つことができます。
独自SSL費
SSLとはサーバー・ブラウザ間でデータをやり取りする際に、データを暗号化して送受信するための仕組みのことで、データの盗聴を防ぐためのものです。常時SSL化されているホームページのURLは「https://」から始まります。
古くに導入されたホームページでは、まだSSL化されていないものが多数ありますが、Chromeなどのブラウザでは「保護されていない通信」として警告が表示されるようになっています。
またSEO対策上もSSL化されているサイトの方が評価は高まるとされていますので、対応必須のものです。
多くのレンタルサーバーでは、無料で常時SSL化できるものから有料でセキュリティレベルを上げたものなど多数あります。詳しくはレンタルサーバー各社のサイトでお調べください。
コンテンツの追加・修正費
ウェブ制作会社で有料で月に数回まで受け付ける場合など様々あります。
あくまでも個人的な相場感としては、月額1万円〜3万円で既存のページの文言修正を受け付け、新たに記事制作の代行などを依頼する場合は別途コンサルティング費用がかかるケースがほとんどです。
月々のメンテナンス費用を押さえるためには、WordPressなどのCMSなどの操作方法を覚え、ご自身で「お知らせ」などの記事追加やブログの配信ができるようになることをおすすめします。
4. 維持管理費を安く押さえる方法
手間をとるか、コストを抑えるかのどちらを重視するかで決まる部分がありますが、おおよその費用の比較できるように以下でまとめさせていただきました。
あくまでも2022年3月の独自調べとなっておりますので、正確には各社サイトにて料金をお調べいただけると幸いです。
WordPress利用 自分でメンテ (エックスサーバー) |
WordPress利用 自分でメンテ (ロリポップ) |
WordPress利用 業者にメンテ委託 (ロリポップ) |
WiX利用 自分でメンテ |
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サーバー費 | 990円/月 | 550円/月 | 550円/月 | 2,500円/月 |
ドメイン費 | 無料(ただし条件あり) | 無料(ただし条件あり) | 無料(ただし条件あり) | 250円/月 |
SSL費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
記事メンテナンス | 自己の作業負担のみ | 自己の作業負担のみ | 月額10,000~30,000円 | 自己の作業負担のみ |
5. まとめ
ホームページ制作の維持管理についてはいかがでしたでしょうか。
長期的な視点でかけられる手間や金銭的なコストも加味しながら、自社に合った方法が選択できると後悔なくホームページ導入ができるようになります。
きらくにコンサルティングでは、個人や中小企業のお客様を中心に、ホームページ導入をご支援しています。友人に質問するかのような、相談しやすさ・聞きやすさを大切にしながら、ご一緒にどんな方法が、安くいいホームページを作り出せるか考えさせていただきます。
ホームページ制作をご検討中であれば、ぜひご連絡いただければと思います。